TRONプロジェクトのリーダーとして世界的に有名なコンピュータアーキテクチャーの坂村健さんが高校生を対象にしたコンピュータに関する授業
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目次
1限目 コンピュータの50年を振り返る
昼休み SFが描いてきたコンピュータ
2限目 どこでもコンピュータ
3限目 デジタルミュージアム
質問の時間
聴講生の感想
本書は岩波高校生セミナーとして書かれているため対象は高校生だが、コンピュータについて学ぶためにはかなりコンパクトにまとまっている
したがって、コンピュータがそもそも軍事目的から開発された、というようなことも知らない読者にとってはとても興味深い内容になっていると思われる
ただしウィンドウズが普及し終わりTRONというプロジェクトもほとんど聞かなくなった現在ではいささか？マークのつく箇所も少なくない
おそらく著者が1998年に思い描いた未来と若干違っているからなのだろうが、それでもコンピュータの誕生から今日に至るまでの軌跡をわかりやすく説明してくれている
とりわけ最期の高校生の質問に答えるコーナーは素朴で読んでいておもしろい
ちなみに著者である坂村健さんは「アキハバラ@DEEP」に東京電機大学の教授として出てくる
新たな技術であったコンピュータが普及するところまで普及してきた今日
著者のいうユビキタス（どこでもコンピュータ）が実現する時（違った形でかも知れないが）も遠くないような気もする
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