「ホイッスル勝利学」

「ホイッスル勝利学」　布施努

評価：4.0





なぜこの本が出ないのかずっと不思議に思っていたが、ようやく出たなという感じで買ってみた

ホイッスルには学ぶべきことがたくさんあるというのは感じていて、もし5年しても出なかったらぼくが書いてしまおうかと思っていた笑

しかしやはりプロのメンタルトレーナーが書いただけあり、ぼくの中のイメージと一致していた。
偉そうに言っているが、とてもよく分析されていると思う


この本は一言で言えば、マンガ「ホイッスル」をテキストとした勝つ思考法を学ぶ本だ

勝つといってもサッカーだけでなくビジネスだったり、受験だったり
要は自分の目標を達成するための思考法だ

ちまたにあふれているビジネス本なんかより全然ためになる


本書の中では繰り返し受験の例が出てきている
一般的な読者に対しては受験の方がわかりやすいだろう
実際ぼく自身も大学受験の時「スラムダンク勝利学」は非常に役に立った



本書で述べられている思考法は逆算思考であったり、大きな目標・小さな目標、最低目標といったものが挙げられていて、全てここで紹介するのは無理だし、読者の状況によってもなにに触発されるかは異なるからやめておくが、ぼくが印象に残ったのは「断固たる決意」をもてるかどうか、というところ

サッカーにしてもなににしても全てはそこから生まれるのかなと思った
腹をくくる、逃げ道を断つという「決意」こそが全てだ、と改めて認識した


ただ一つ、もし自分が書くとしたら書いていただろう項目が抜けていた


それは、なぜ風祭将はこのような思考法をできるのか、というもっとも基本的な問いだ

ぼくはそれは「素直さ」なのではないかと思っている

自分の心に素直であること、相手のすごさを素直に認めリスペクトできること、アドバイスや批判を素直に受け入れられること


これこそが風間将、そしてそれを教えてくれるホイッスルのすばらしさではないかと思う