2010年12月28日

「ゲームの達人(上・下)」

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
「ゲームの達人 (上・下)」 シドニィ・シェルダン

評価:5.0

これぞ読書の醍醐味
鬼おすすめの一冊

新超訳 ゲームの達人〈上〉新超訳 ゲームの達人〈上〉
シドニィ シェルダン Sidney Sheldon

アカデミー出版 2010-08
売り上げランキング : 94341

Amazonで詳しく見る by G-Tools

新超訳 ゲームの達人〈下〉新超訳 ゲームの達人〈下〉
シドニィ シェルダン Sidney Sheldon

アカデミー出版 2010-08
売り上げランキング : 94823

Amazonで詳しく見る by G-Tools




ゲームの達人というタイトルを見たとき何かポーカーかなんかの勝負の話かと思ったが、実はそうではない

ここでいうゲームとはビジネス、そして人生だ



目次


Prologue Kate 1982


BOOK ONE Jamie 1883-1906
BOOK TWO Kate and David 1906-1914
BOOK THREE Kruger-Brent, Ltd. 1914-1945
BOOK FOUR Tony 1946-1950
BOOK FIVE Eve and Alexandra 1950-1975




ジェミー・マクレガーはスコットランド出身の貧しい庶民


一攫千金の夢を抱いてこの地南アフリカにやってきた
そんな中、彼は幸運にもダイヤモンドを手にするのだが結局それを境に自らの運命が一変する・・・





そんなジェミー・マクレガーから始まる世界的大企業クルーガー・ブレント社の4代記をつづったのがこの物語だ

といっても、実はよくあるようなサクセスストーリーで終わらないのがこの本が真におもしろい点

ある種山崎豊子の「華麗なる一族」のようなドロドロとした人間味のある娯楽作に仕上がっている


しかもふつうの本だったら「これは!」というような箇所が10個くらいあり、Eveの最期にいたっては本当にものすごい

ものすごいとしかいえないのが残念だが、あとは読んでみればわかると思います

そしてすべてを読み終わった後にプロローグに戻ったときのあの爽快感
すべてのピースがかみあわさったような爽快感はさすがとしかいいようがない


著者は世界的に有名なシドニィ・シェルダンだが実は本作を書くに当たってこの6倍もの分量の原稿本書の量に削ったらしい

そのためスピーディーな展開で量的には比較的多いが全く飽きることはない
どんどん引き込まれる


本書の帯には寝不足注意とあったが、あながち誇大広告でもない気がする


正月の時間があるときに本書を読んで読書の醍醐味にふける
これ以上の至福はないのではないか


Related Posts:
「ヒュウガ・ウイルス」
「大人げない大人になれ!」
「希望の国のエクソダス」
「本は10冊同時に読め!」

0 件のコメント:

コメントを投稿