2010年8月9日

「アップルを創った怪物ーもうひとりの創業者,ウォズニアック自伝」

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「アップルを創った怪物ーもうひとりの創業者、ウォズニアック自伝」 スティーブ・ウォズニアック

評価:4.8





アップルといえばスティーブ・ジョブズが有名だが、もう一人の創業者ウォズの自伝だ

ぼくは生まれていなかったが、当時最高の全く新しいパーソナル・コンピューターであったApple1とApple2を独力で作り上げた天才的エンジニアである


それがどれほどすごいかはよくわからないけど、今風にいえばiPhoneを一人で創っちゃったぐらいなんだろう


ぼくは個人的にジョブズがあまり好きじゃないのでマックは使わないのだが、ウォズの人柄は最高にいい人だということがわかる


前半では小さい頃までにどのようなものを作ったかっていうかなり技術系の話が多かったが、内容はよくわからないにせよこの人はおそろしく頭がいい人だということがよくわかった

しかし生粋のエンジニアの性格からかお金や出世に全く興味がないというのは共感した

またAppleのIPOの時にストックオプションの権利がないほかの社員に株をやすく売ってあげたりとこれがまたものすごく人がいい人だった


そして特にものすごく人生を楽しんでいるんだなぁとこの本を読んで一番感じた

試験勉強中の合間にこの本を読んでいたんだが、この本を読む度にとても気が楽になった

あぁこんな風に人生楽しんでいる人もいるんだなっ思ったのは、最近読んだキャリー・マリス博士しかりビル・ゲイツしかりだった


成毛真さんは大人げない大人ということを言っていたがウォズは間違いなくこの中にはいるんだと思う

好きだからやる。 このパワーがすさまじい

HPで働いていたときなど職場で機械を組み立てて、家に帰ってまた別の設計中の機械を作る
イタズラにしてもそう
あげくには2000万ドルも損をだして、ウッドストック並の野外音楽ライブを企画するほどだ

そしてこんなことを言っている

片方は成功者。会社を経営し、いつも目標の売り上げを達成し、利益を出し続けるんだ。もう一人はのらりくらりとしてて、お金もあんまり持ってない。ジョークが好きで、世の中でおもしろいと思うこと、変わった装置とかテクノロジーとか、なんかかんかを追っかけ、ただただ笑って人生を過ごすんだ。
物事をコントロールする人より、笑って過ごす人の方が幸せだって、僕は思う。それが僕の考え方なんだ。人生で一番大事なのは幸せであり、どれだけ笑って過ごせるかだと思うんだ。頭がちょっといかれたようなヤツの方が幸せなんだ。僕はそう言う人間だし、そうなりたいとずっと思ってきた。

この言葉にウォズの人生観が集約されてるんだと思う
そしてぼくもこの考えに大賛成だ


最近いろいろな人の自伝を読むことが増えた

中途半端に偉い人(ビジネス書もどきのような自伝が多かったが)はなんか威張ってて、自分の価値観、特にお金がもっとも重要だというような価値観を押しつけるのが多かったが、ウォズみたいにものすごい人ほどとても謙虚で、まっとうで、そしてこれが一番重要だが人生を楽しんでいるという印象を持つ

もちろん彼らはものすごくものすごく頭がよかったり、才能があったりするんだけど、楽しいという基準は大事にしようと思う

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