2010年3月24日

「大人げない大人になれ!」

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「大人げない大人になれ!」 成毛眞


評価:5.0+




この本は多くの人に読んでもらいたくない本だ


なぜならこの本を沢山の人が読むことによって自分が読んだことの相対的な価値が落ちてしまう


だから今回はレビューはやめようと思ったが、発売からたった4ヶ月でamazonで既に30件近くもレビューがありあきらめた
だから書いてみた


この本はぼくの最も尊敬する成毛さんのエッセンスがつまった本
これからの時代は自らが変化を創り出すことが求められる。
そこでは,我慢をしてがんばったり空気を読んだりしている暇はない。
必要なのは均一な労働力ではなく飛び抜けた創造性である。
平均から以下に逸脱出来るか。その鍵を握るのは「大人げなさ」である
他の人と違うことをする、というのはぼくの長い間のテーマだった(笑) 如何に人と違う方向に進むか

みんなが買いもしないような機器(スリープトラッカーとか)に高い金をつぎ込んでみたり、みんながiPhoneを買ってる最中にあえてAndroidを買ってみたり、あえて誰も選ばない研究室を選んでみたり(笑)


そしてそもそも成毛さんを大好きになった理由は、「本は10冊同時に読め!」こうしたマイノリティーであったぼくの思想を完全に支持してくれた(ような気がした)という単純な理由だ


そしてこの本は今回もぼくの中の固定観念を見事に壊してくれた


まずこの本では一貫して、単純労働はもとより知的労働でもダメで、「創造する」クラスであることが極めて重要だと説いている
そして創造するためには「大人げなさ」、つまり夢中になれることをしないことには創造などできないということを主張している

自分を最大限に活かしたいと考えるのであれば,夢中になれることを探すか、仕事自体を夢中になれるものに置き換えてしまうのがいい。

そして今回壊された通年に「目標をもってはいけない」というものがある

目標を設定することは無意味であるどころか、自らの可能性を捨ててしまうことに等しい。目標に縛られた人生は物悲しいのだ。
そしてこう説く
自分が持つ可能性を大事にしたいのであれば、目の前のことだけに没入し、何かしらの変化を察知するにつけ、次のベストを探すというスタンスを保持することが重要である。
なるほど、これからは目標を持たないことにしよう


ちなみに著者の意見はどちらかと言うとかなり過激である
例えば著者はトン単位で本を読むらしいが、ビジネス書は一切読まないという。意味が無いかららしい

そして痛快なのは
「おじさんの言う事の9割が間違い」
という章
これはまさに正論(笑) 
しかしぼくが思うに「おじさんの言う事の9割が間違い」よりは「おじさんの9割は間違い」であるように思えるが

まぁどちらにせよ、若い人はおじさんの言う事には一切振り回されるなということでしょう


そして多くの読者の固定観念を壊されたであろうのは「時間の使い方」に関してだ

そもそも時間をどう使うか考えてしまう人は、その時点で時間の使い方が経たな人だと思う。
(略)
さらには、書店に行けば時間術と題したノウハウ本を数多く見かける。こうした本を買う人は、そんな本を読む時間こそが無駄だとは考えないのだろうか。
ぼくはこうした無駄な時間に多くの時間を費やしてしまった一人だ(笑)
大いに反省すると同時に、著者はどう考えているかというと
それでもこうした時間術が好きな人がいるならば、私がたった今思いついた時間術を授けたいと思う。その名も一点集中浮気形の時間術である。やり方は至極単純だ。時間があれば、その時々で思いついたことに従って熱中し、そのうちに飽きたり、他のことをしたくなってきたら我慢せずにすぐ次のことへ乗り換える。だから一点集中浮気方である。
まさに子供である(笑) 大人気ない大人とはこういうことなのだろう

ちなみにこの項の最後はこうだ
さて、途中でこの項を読み飛ばしもせず最期まで読んでしまたあなたは、既に数分の時間を無駄にした。私もこんなふざけたことを考えて時間を無駄にした。今後はそんなことがないようにしたいものである。



もちろんこうした主張に反発する人は少なくないと思う。amazonでもいくつか見かけた
現実的でない、とか 実際に成功しているからこんなこと言えるんだ、とか

しかしそんな反論はナンセンス極まりない

要するにそうした反発をする人はそうした自分の考える人生を歩めばいいだけだ。別に誰も邪魔しないだろう。

この本はそんな人は対象としていない
人生を本当に楽しく生きたい、謳歌したいという人に最高のロールモデルを提示してくれているのだ


そうした考えを持つ人は読むべきで、持たない人は読むべきでない ということ

ぼくは何度もいうように著者に完全に同意
もはや宗教の域かもしれないが(笑)、21歳のぼくにこんな本を授けてくれた著者に感謝し、この本が血となり肉となるくらいに人生を楽しみ尽くしたい

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