2010年10月17日

Ubuntu 10.10 最初にやること+TeXの設定(初心者用)

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TeXのフォントを変えようとして四苦八苦してたらぐちゃぐちゃになってTeX自体使えなくなってしまったのでUbuntuをクリーンインストールすることに


結論からいうと
CTANとかからパッケージダウンロードして端末からmktexlsrとかでやるよりもデフォルトに沿ってパッケージもソフトウェアセンターからとってきたりする方がうまくいく


なのであまり詳しくない方は端末にこだわらない方がおすすめです




それではこれからUbuntuをインストールしたいという方とぼくの覚え書きのためにインストールして最低限の設定をする方法を書いておきます


まだUbuntuのことがよくわからない方はこちら
この動画を見たらWindowsなんて捨てたくなるはず笑
そしてWindowsそのままにUbuntuをお試しできるwubiもありますのでぜひ気軽に試してみては?


ちなみに今回はUbuntu10.10です






0.準備
大事なフォルダ(Homeフォルダ)をバックアップ
Chromeの同期を有効にしておく
こちらのサイトからUbuntuのRemix CDをCDに焼いて再起動(試すだけの人は必要なし)




1.インストール
日本語Remix CDからインストール




2.TeXの日本語バージョンをインストール
システム>システム管理>日本語セットアップ・ヘルパ
から必要なものをすべてインストール
全部チェックする必要はないですが、IPAフォント、IPAモナーフォント、TeX日本語環境などは必ずチェック
※日本語Remix CDからでないとついていません




3.フォルダ名を英語にする
アプリケーション>アクセサリ>端末
で次のコマンドを打つ
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
最初は「次回から表示しない」はチェックしない
一旦ログアウトしてからログインし、「次回から表示しない」にチェックし、「古い名前のままにする」を押す




4.ブラウザの設定
FirefoxからGoogle Chromeをインストールして設定等すべて同期




5.フォルダの同期
Dropboxをインストールしてフォルダを同期、バックアップしていたHomeフォルダを入れる
※Homeだけでなくすべてバックアップしてもいいですが、それでやると多分うまくいきません
アプリなどはもう一度ふつうにインストールするべきでしょう




6.必要なアプリをインストール
アプリケーション>Ubuntuソフトウェアセンター
から必要なアプリをとる
・TeX fonts extra(cmbrightやarevなどほとんどのフォントが入ったパッケージ)
・Skype(ブラウザから)
・Picasa(ブラウザから)
・Winefish(TeX用エディタ)
・Wine(WindowsのソフトをUbuntu上で動かすためのアプリ)
・JabRef(文献管理)
・VLC media player(動画プレイヤー)
・Eclipse(エディタ)
・Octave(Matlabの無料版)
・mozc(Google日本語入力 インプットメソッドから設定)
・CompizConfig設定(ccsmで検索 GUIのアニメーションをかっこよくできる)




7.キーボードショートカットの設定
システム>設定>キーボード・ショートカット
から自分の好きなように設定




8.GUIのアニメーションの設定
システム>設定>Compiz Config設定マネージャor簡易版 Compiz Config設定マネージャ
覚え書き(アニメーションの設定)
開くとき:フェード・フェード・フェード
閉じるとき:夢・フェード・フェード
最小化の効果:魔法のランプ




9.フォントやスキン設定
設定>設定>外観の設定からスキンや壁紙、フォントを設定
もしmac風がよければmac4linをダウンロードする+CairoDockをソフトウェアセンターからインストール




10.Rythmboxに音楽をインポートしプラグインをインストール(自動的に必要なプラグインを教えてくれます)
※iTunesは一応wineで使えますがあまりおすすめではありません
Songbirdも開発が終了しているためこれもおすすめではありません
Rythmboxを使うと上のボリューム欄から再生できるのでやはりこれを使うのが一番いいかと(全部使っての感想)
Ryhtmboxの使い方に関しては他のサイトを参考にしてください




11.Shotwellに写真をインポート




12.既定のプログラムの設定
例えばPDFファイルはAdobe Readerでなくevinceで開きたいというときのための設定
ファイルを選択し右クリック>プロパティ>開き方から選択




13.TeXの設定
*.texの拡張子は上の方法でWinefishで開くように変更
以下設定を変えたらApplyを押してOKを押し、Save Settingを必ず押してください


まずエディタの外観の設定
Winefishを開き、上の?>Preferences>Editor
からWinefish内のフォントの変更


次にTeXの設定
同様に?>Preferences>TeXbox
からLaTeXはplatexに、DVIPDFMはdvipdfmxに変更


次にビューワ設定
同様に?>Preferences>
からDVI Viewerはxdviに、PDF Viewerはevinceに変更


試しに以下のコマンドを打ち込んで
F1を押しLaTeXを実行適当にex01.texとか名前をつけ
うまく行けばCtrl+F1でDVIが開く
次にF4を押しDVIPDFMを実行
うまく行けばCtrl+F2でPDFが開く


英語でふつうにできるかを確認
\documentclass{article}

\begin{document}
Hello
\end{document}


数式+パッケージの確認
\documentclass{article}

\usepackage{cmbright}
\usepackage{arev}
\begin{document}
Hello
\begin{equation}
\int x \ dx =\frac{1}{2}x^2 + C
\end{equation}
\end{document}


日本語が使えるか確認
\documentclass{jarticle}
\begin{document}
こんにちは
\end{document}




14.TeXのフォントの設定
TeXのデフォルトフォントは汚いのでフォントをIPAモナーフォントに変更
アプリケーション>アクセサリ>端末から次を打ち込む
$ sudo nautilus
ファイルシステム>etc>defoma>hits>ttf-ipamonafont.hints
を開きPriorityをすべて80に変更して保存


端末から
$ cd /etc/defoma/hints/
$ grep "Priority" ttf-ipamona*
でPriorityが80になっているか確認
その後
$ sudo defoma-font reregister-all ttf-ipamonafont.hints
$ sudo defoma-font register-all ttf-ipamonafont.hints
$ sudo update-vfontmap
で設定の反映





(参考はこちらのサイト


実際にフォントが変わってるか確認
\documentclass{jarticle}
\begin{document}
Hello
こんにちは
\end{document}


ゴシック体も確認
\documentclass{jarticle}
\renewcommand{\familydefault}{\sfdefault}
\renewcommand{\kanjifamilydefault}{\gtdefault}
\begin{document}
Hello
こんにちは
\end{document}


ついでにプレゼンも確認(テーマは\usetheme{***}で自分の好きなように)
\documentclass[10pt,dvipdfm]{beamer}
\usetheme{CambridgeUS}
\setbeamertemplate{navigation symbols}{}
\usepackage{graphicx}
\usepackage{amsmath}
\usepackage{amssymb}
\mathversion{bold}
\renewcommand{\familydefault}{\sfdefault}
\renewcommand{\kanjifamilydefault}{\gtdefault}
\setbeamerfont{title}{size=\large,series=\bfseries}
\setbeamerfont{frametitle}{size=\large,series=\bfseries}
\setbeamertemplate{frametitle}[default][center]
\usefonttheme{professionalfonts}
%
\title{Beamerでプレゼンテーション}
\author{鱸漁}
\institute{東工大学いも}
\date{2010年10月17日}
\begin{document}
\frame{\titlepage}
\frame
{
  \frametitle{はじめに}
  \begin{center}
    こんにちは\pause
  
    さようなら  
   \end{center}
}








うむ、くるしゅうない


※本当に初めての方は一冊くらい入門書を持っていたほうがずいぶん楽になると思います
一応参考までに有名どころを




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