評価:4.0
シドニィ・シェルダンのミステリー
テンポのよい展開でたたみかける
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物語は聖人君子と唄われていたゲーリー・ウィンスロープが強盗に刺され殺害される
しかし奇妙なことに1年間の間にウィンスロープ一家が全員死亡するという奇妙な連鎖であることにダナは気づく
キャスターとしてその調査に当たるが、ウィンスロープを憎む者や殺害する動機が見あたらない
さらに調査をしていくと同時に動き出す黒い影
ニュースキャスターのダナ・エバンスがある事件に関わっていく間にその背後にある巨大な黒幕に巻きこまれる
という典型的なミステリー
だが、シドニィ・シェルダン特有のあのテンポのいい展開が好きだ
とりわけ最初のプロローグの意味深さでぐっと引き込まれる
プロローグ
極秘:議事録は読んだら直ちに消去せよ。関係者は全員が確認すること
場所:極秘
日時:極秘
厳重に警備された地下室には12人の男が集まっていた。世界各国から専用機で飛んできた秘密の代表たちだ。かなり間隔を置かれた六列の座り心地よさそうないすに座る彼らは、演壇の人間が話す言葉に熱心に耳を傾けている。
「最初に、うれしい知らせです。例の心配の種がもうじき排除されます。ここで詳しく説明する必要はないでしょう。これから24時間以内に世界中が知ることになるからです。みなさんもわれわれもこの件ではずいぶん肝を冷やしました。しかし、もはやわれわれの行く手に障害はありません。門は開いたままです。それではオークションに移ります。最初の付け値は?」
「はい、10億ドル。つぎは?」
「はい、20億ドル。つぎは?」
途中少しだけダレるが、最後での真相がすこしずつ現れていく様はかなりそそる
そして、読み終わった後の作者の後記(絶対読み終わってから読まないと後悔します)を読んでさらにびっくりした
やっぱりシドニィ・シェルダンはおもしろい
ちなみに本書は「超訳」としてなっている
原書を読んでないぶん訳のよしあしはわからないがぜひ次にシェルダンの作品を読むときは原書で読んでみたい
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