評価:3,5
院試のために論文を書かなければならず、先生に勧められたまま読んでみた本
タイトルそのままの本だが、とても参考になった
論文って書いてみて初めてわかるが、読むのと書くのとでは全く違うことを痛感する
ぼくは最初数式を展開するようなモデルの部分しか書けず、はじめになんてなにを書けばいいのか全くわからなかった(今の段階でもあまりわかっていないが)
そういう右も左もわからない大学4年生の為の本といっていい
著者がサッカー(特にベガルタ仙台)が好きらしくふざけた表紙とふざけた目次で、読む前はかなり疑い深かったけど、内容は非常にいいです
特に、どんなタイトルやはじめに、結論がよくてどんなのがだめなのか、どこがだめなのか、というところをきちんと例で示していてくれたところは本当にわかりやすかった
著者自身は生物学が専門らしく理系よりだが、経済学のような文系でも十分使える内容だと思います
そして考えてみたら当たり前なんだが、論文とは
・未解決の問題に取り組んでいる
・その問題の解決を多くの人が望んでいる
・その問題の解決に、何らかの新しい貢献をしている
ものだということを痛感させられた
特に学部3年に毛が生えたようなぼくでも、何か「新しくかつ学問的意義のある」研究じゃないと全く意味がないものだと悟らされた
そう言う意味で今回未完成ながらひどい論文を完成させたことは意味があったのかなと思う
そしてあぁ教授というのはこういうことをしているのかとも実感がわき、今までばかにしてすいませんでしたと深く反省することになった
なにはともあれ、論文を書き始める人にはお勧めの一冊です(論文の書き方関係の本はこれしか読んでませんが・・・)
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