評価:4.2
この本を書店で見つけたとき、上の3人が絡んでしかも金融の本とはなんてコストパフォーマンスの高い本だろうと思い速攻で買ってしまった
内容はと言うとなんとも極端で偏見に満ち、世間の「常識」とかけ離れた内容だろうと感じた
しかしそれは至極全うで、むしろこれを普通でないというところに日本の危険性がはらんでいるのではないかというほどだ
形式としては成毛さんがお二方に質問をする、というような形式で進んでいく
お二方が提言する政策はどれもかなり激しいものが多いがむしろそうした政策を行わなければならないレベルにまで来ているということに日本のヤバさが垣間見れる
発行から8年経っているが、状況は変わっていない、むしろひどくなっているのではとさえ感じる
ただ全くの素人ではおそらく難しい本だろうと思われる
そして、著者たちがとても論理的である分気をつけないと簡単に飲まれてしまう(藤巻健史の円安論とか)恐ろしい本だ(笑)
しかしそれを差し引いたとしてもとても勉強になる
そして日本を「外」から見てきた人たちの視点というのは今まで全くの見えてなかった事の真相がわかるのでおもしろい
ちなみに「日本は資本主義ではない」らしい(笑)
たしかに本来の資本主義とは乖離した部分が大いにあると思うがここまで断言できるところがやはりすごい
興味深かったのは日本人はリスクとリターンの関係がわかってないという指摘
この指摘に関しては大いに納得できる
ぼくが一度株式投資を始めようとすれば大反発だ たかが数万円のバイト代なのに
これは文化的な側面かそれともバブルでの経験からなのか本書でも議論されていたが、この考え方が日本の世論が変な方向に行くのと大いに関係があるんだろう
さてこの本を読んだところでぼくは藤巻健史の術中にはまり円安がいいのではないかと思うようになってしまった(笑)
だから今後はバランスの良い松本大の本を読みたいと思った
0 件のコメント:
コメントを投稿