2010年3月17日

就活という非生産的活動

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今年は内定率が8割という就活中の人にとっては厳しい時期になったが、今回は就活について少し

ぼくの大学は理工系大学ということもありほとんどの人は大学院に進学する


しかしたまに大学院進学を考えているにも関わらずプチ就活のようなことをする人もいる

文系のように4年で就職する人ならともかくなぜやるのかいつも不思議に思う

理由を聞くと
「社会を知るため」や「人脈づくりのため」
と言った言葉をよく聞く


しかしこれははなはだ疑問だ



そもそも就活というのは完全に非生産的な作業で企業にとっても学生にとっても取引費用の一種

つまりお互いの情報の不完備を補うことにやるためで、インターンなどを除けばその過程で得るものなどなにもないと思う(実際には就活をやったことがないので何とも言えませんが)


なので大学院進学を決めている人が就活をやるのは無駄としかいいようがないと言うのがぼくの意見だ


「社会を知る」のであれば本やニュースを読んだ方がよっぽど大局的に知ることができるわけだし、現場をみたいと言うのならアルバイトを本気でやった方が得るものは大きいだろう

実際ぼくも1年半飲食でアルバイトして最終的にはシフト作りから新人教育、発注といった本来学生では経験できない多くのことを学ばせてもらった


また「人脈がつくりたい」と言う人は人脈の意味をとり間違えてると思う
ただ就活の場で知り合った、というのは人脈でも何でもない

前回のエントリにも書いたが人脈というのはお互いが貢献できる関係だ
すなわち自分がなにか貢献できるものをもって初めて成立する

まずは自分が貢献できるものを磨くのが先だろう

そしてもしそれを持っているのであればそんな就活の不特定多数の会に行かなくても今はtwitterなどいくらでも「人脈」を作る便利なツールがある


twitterにはその人の「本音」が流れている訳だからtwitterを使った方が遙かに価値の高い人脈を得ることができると思う



ただ4年で就職を希望している方にとっては、就活に代替する方法は日本にはないと思うので、就活することは合理的選択でしょう 

しかし求人倍率1.8倍にも関わらず内定率80%というのはいささか疑問が残る

新聞には「安定」を求め大企業に多くの学生が殺到したからだ、と報じられていたがどんな「安定」を求めているのかぼくにはよくわからない

結局「安定」ていうのは企業に依るものではなくその人個人に依るところが大きいんではないか?


もし本当に「安定した企業」に就職したいのなら、ぼくならランキングなど見ずにその会社の財務分析やバランスシート、自己資本率・ROEから徹底的に洗い出して決める
すなわち自分が1000万借金してでもその会社の株式に投資しても後悔しない、という基準で決めると思います

そういうふうに考えたら数年前の日航や今の多くの人気企業にはおそらく就職しないかな


こんなことを言うと「就職もしてない素人がなにを偉そうに」などという人が出てきそうなので、この辺にしておきます

ただ4年で就職を決めていて現在就活中の方はぜひがんばってください

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